龍山寺は1738年に建てられた台北で一番古いお寺です。
100以上の神が祀られていて、「ご利益のデパート」と呼ばれることもあります。
あらゆる分野の神様が祀られているということで、観光客だけではなく、地元の台湾の人を多く訪れるお寺です。
そんな龍山寺で特に人気なのが「おみくじ」。
ただこのおみくじ、日本のおみくじのように簡単には引かせてくれません。
なんと私はおみくじを引くまでに20分以上かかりました。
日本では1分くらいで簡単に引けるのに。。。
なぜそんなに龍山寺のおみくじは時間がかかるのか、正しいおみくじの引き方を紹介します。
龍山寺のおみくじの引き方2種類
龍山寺のおみくじの引き方は2種類あります。
「簡易版」と「正式版」の2種類です。
だいたい他の色んな記事で紹介されているのは「簡易版」です。
なぜなら「正式版」はあまりに時間がかかりすぎるから。
でもせっかくなら、正式版でおみくじを引いてみたい!
その方がご利益もありそうですしね。
ちなみに台湾人はみんな正式版でおみくじを引くそうです。(台湾人の友達に聞きました。)
龍山寺の正式版のおみくじの引き方
こちらが龍山寺の正しいおみくじの引き方です。
- 自己紹介と願い事を伝える
- 神杯を投げてその願い事がOKか確認する
- おみくじ棒を引く
- 神杯を投げてそのおみくじ棒でOKか確認する
- おみくじ棒に書いてある番号のおみくじをもらう
手順を一つずつ紹介します。
1.自己紹介と願い事を伝える
まずは神様に自己紹介をして願い事を伝えます↓
名前、住所、生年月日、そして願い事です。
自分がどこの誰かをちゃんと伝えないと神様にわかってもらえないと台湾の人は考えるそうです。
また願い事を具体的に伝えることで、その願い事に対しての回答をおみくじでもらうと考えます。
2.神筊を投げてその願い事がOKか確認する
神様との意思疎通には神杯(じゃおべい)を使います。
こちらの赤い三日月形の木片が神杯(じゃおべい)↓
神杯には裏と表があります。2つの神筊を投げて、「片方が表、もう片方が裏」がでたら、おみくじを引いてOKというサインになります↓
表表、裏裏の組み合わせの場合はもう一度やり直しです。
簡易版だと1回、表裏が出たら次に進めることになっています。
ただし本来は3回連続で表裏が出るまで、次には進めません。
また、3回連続で表表もしくは裏裏が出たら、願い事を変えてもう一度チャレンジしましょう。
3.おみくじ棒を引く
3回連続で表裏が出て、その願い事でOKが出たら、次におみくじ棒を引きます。
おみくじ棒には番号が書いてあります↓
4.神杯を投げてそのおみくじ棒でOKか確認する
そのおみくじ棒でOKか、もう一度神杯を投げて確かめます。
ここでも3回連続で表裏が出るまで続けます。
表表・裏裏が出たら、またおみくじ棒を引きなおして、再度神杯を投げます。
5.おみくじ棒に書いてある番号のおみくじをもらう
ここでやっとおみくじを引くことができます。
おみくじ棒に書いてある番号の引き出しから、おみくじをもらいます(今回は関羽のおみくじです。)↓
中国語なので意味がわからないと思います↓
龍山寺内にある解説所でおみくじの説明をしてもらいましょう。
基本英語ですが、週末には日本語を話せるスタッフもいる可能性があります。
左上に書いてあるのが、日本でいう大吉とか中吉とかです。台湾では良い方から「大吉」「上上」「上中」「上」「中下」「下下」だそうです。私の場合は中下なので結構悪いですね。私の仕事は観光業なのですが、この後コロナウイルスの影響で仕事が激減したのでこのおみくじは当たっているかもしれません。。。
おみくじを引ける確率を計算してみた
実際に
- おみくじを引ける確率
- おみくじを引くまでに平均何回神杯を投げることになるのか
を計算してみました。
神杯が表裏になる確率は1/2です。
神杯が表裏になる時を◯、表表・裏裏の時を×とすると
これを2回(願い事を決める、おみくじ棒を決める)するので、
- おみくじを引ける確率は1/16
- おみくじを引くまでに神杯を投げる平均回数は28回
なかなかおみくじを引けないのも納得ですね。
おまけ:Yes/Noの質問もできる
おみくじを引く以外にも、神様に質問をすることができます。
Yes/Noで答えられる2択の質問なら、神杯で1回で回答をもらうことができます。
例)
質問:◯◯さんは私の運命の人ですか?
・表裏→はい。そうです。
・表表・表裏→いいえ。違います。
台湾の人は迷うことがあると龍山寺に来て、この方法で神様に答えを聞いているそうです。
まとめ
以上、龍山寺の正しいおみくじの引き方を紹介しました。
龍山寺でおみくじを引くのはなかなか大変ですが、正しい方法でおみくじを引くとその分正確な結果が出そうですね。
時間に余裕がある人はぜひ正式な方法でおみくじを引いてみてください。
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