「タイへ旅行に来たなら水上マーケットへ行ってみたい!」
「水上マーケットへは自力で行くべき?それともツアー?」
「ダムヌンサドゥアック水上マーケットへの自力での行き方が知りたい。」
ツアーは楽でいいけれど、自力で安く行けるならそれにこしたことはないですよね。
私は実際にダムヌンサドゥアック水上マーケットへツアーを使わず自力で行ってきました。
正直に言うと2回行きました。
なぜ2回行ったかというと、1回目に自力で行った時には「ぼったくり乗り場」へ連れて行かれてしまい、高いお金を払わされただけではなく、水上マーケットの中心部を見ることさえできなかったからです。
タイで15年以上ガイドをしているタイ人の友達から情報を教えてもらい、2回目は無事に「本物の乗り場」へたどり着き、水上マーケットを楽しむことができました。
私と同じように自力で行こうとして「ぼったくり乗り場」へ連れて行かれ、悲しい思いをする人を少しでも減らしたいという思いでこの記事を書きました。
- バンコクからダムヌンサドゥアック水上マーケットへ実際にどのように行ったか
- 「偽物ぼったくり乗り場」と「本物の乗り場」の詳細な場所
- 水上マーケットで何ができるか
- 実際にかかった費用
- ダムアンサドゥアック水上マーケットからバンコクへの帰り方
などを写真付きで具体的に書きますので、これからダムアンサドゥアック水上マーケットを訪れる人の参考になれば嬉しいです。
2019年2月11日に行った際の情報になります。
ダムヌンサドゥアック水上マーケットとは
ダムヌンサドゥアック水上マーケットはタイで一番大規模で有名な水上マーケットです。
タイのガイドブックなどで水上マーケットというと、多くの場合「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」を指します。
タイの伝統文化に触れられる良い機会ですし、ボートの上で物が売り買いされる非日常な光景はきっと忘れられない思い出になると思います。
タイへ旅行に来たなら、絶対に訪れて欲しいオススメの場所です。
【ダムヌンサドゥアック水上マーケット基本情報】
・営業時間:7時〜14時頃まで(一番活気があるのは8時〜10時頃と言われていますが、12時頃行っても十分楽しめます。)
・休業日:なし
・バンコクからの所要時間:車で1時間半〜2時間
実際にかかった費用
はじめに実際にかかった費用を以下に書きます。
- タクシー代(BTSモーチット駅→チャトゥチャック ミニバスステーション):49バーツ
- ロットゥー代(チャトゥチャック ミニバスステーション→水上マーケット):120バーツ
- 水上マーケットボート代(手漕ぎ):150バーツ
- タクシー代(水上マーケット→ミニバスステーション):50バーツ
- ロットゥー代(ミニバスステーション→チャトゥチャック ミニバスステーション):120バーツ
- タクシー代(チャトゥチャック ミニバスステーション→BTSモーチット駅):39バーツ
合計:528バーツ(約1,870円)
ダムヌンサドゥアック水上マーケットへの自力旅行記
移動はロットゥーを利用
バンコクから水上マーケットへの行き方はロットゥー (ミニバス)が安くて便利なので、今回はロットゥーを利用しました。
ミニバスステーションは
- 旧南バスターミナル(英:Old Southern Bus Terminal/タイ語:สายใต้ เก่า)
- チャトゥチャック ミニバスステーション(英:MINIBUS STATION CHATUCHAK/タイ語:รถโดยสารขนาดเล็ก จตุจักร)
の2つがあります。
旧南バスターミナルへはBTSやMRTなどの電車が通っておらずアクセスが不便なので、今回はチャトゥチャック ミニバスステーションから行くことにしました。
チャトゥチャック ミニバスステーションは2018年8月1日より運行開始された新しいバスステーションで、北バスターミナルの真向かいにあります。
BTSモーチット駅からチャトゥチャック ミニバスステーションへ
BTSモーチット駅へ到着したら、2番出口から外へ出ます。
外へ出たところでタクシーを捕まえて、チャトゥチャック ミニバスステーションへ向かいます。
ミニバスステーションと言えば伝わると思いますが、もし伝わらなかったら以下の写真を見せてください。
所要時間約10分、タクシーで50バーツ程度です。
チャトゥチャック ミニバスステーションからダムヌンサドゥアック水上マーケットへ
ダムヌンサドゥアック水上マーケット行きのチケットはチケット売り場Dで買うことができます。
↑(すみません。写真は売り場Cのものです・・・。)
↓4番のカウンターでチケットを買えます。
ダムヌンサドゥアック行きは朝7時から1時間間隔で運行しています。片道120バーツです。
ただし、人数が少ないと出発しないので必ずしも時間通りに出発する訳ではありません。
1回目に行った時は8時発が8時半に出発しました。
2回目に行った時は6時50分にミニバスステーションに着きましたが、7時発は既にいっぱいで乗ることができませんでした。
絶対に7時発に乗りたい場合は、時間に余裕を持って到着しておきましょう。
ロットゥーが「ぼったくり乗り場」へ到着する
1時間半〜2時間走ると、ロットゥーは「ぼったくり乗り場」へ到着します。
入り口はちゃんとしていますし、大きく「ダムヌンサドゥアック水上マーケットへようこそ」と書かれた看板もあるのでここが正規の乗り場だと勘違いしてもおかしくはありません。
他のブログなどでもここの乗り場の写真が紹介されているので、1回目に来た時は疑いなくここが本物だと信じてしまいました。
ロットゥーから降りるとすぐに売り子のお姉さんが来て、チケットブースへ案内されます。
この売り子のお姉さんが強烈で、交渉中何度も心が折れそうになりました。笑顔は一切なく、強気でキレながら、時にはどなりながら英語で価格を提示してきます。
私たちは3人で行ったのですが、はじめは1人2000バーツと言われました。
「あれ?ボート1台で1000バーツとどこかで読んだ気がしたんだけど・・・。」
一旦冷静に考えるためにその場を離ようとすると、
「そっちに行っても何もない!ここでしかチケットは買えない!私の話を聞け!」
と強気で引き止められます。
交渉の結果、1人1000バーツまで下がりましたが、それでも迷っていると
「ここまで下げたのにまだ決めないなんてありえない!」
と、目の前でチケットを破り捨て、投げつけられました。
仕方がないので、そのまま1人1000バーツ、3人で3000バーツでチケットを買いました。
チケットを購入後、ふらふらと周りを歩いていると、100mくらい先にもう一つ乗り場があるのに気がつきました。
その乗り場には価格がしっかりと明記されていました。
外国人はボート1台2000バーツ。タイ人は800バーツ。
これでも高いですが、3人で3000バーツはやっぱりぼったくられていたと気がつきました。
だから、チケット売りのお姉さんは私たちが他の所へ行かないようにあんなに必死だったのかと納得。
価格がしっかりと書かれている乗り場が「本物の乗り場」かとその時は思いましたが、
後から調べるとこの2つの乗り場は同系列店で、どちらも「ぼったくり乗り場」でした。注意してください。
本物の乗り場については後で紹介します。
水上マーケットの中心部へ行かない
気を取り直して、ボートに乗り込んだ私たち。
モーターボートに乗るとアトラクション感があり、その非日常感にテンションが上がっていきました。
ダムヌンサドゥアック水上マーケットへようこそという看板をくぐると、ボートがたくさん集まる水路が見えてきました。
そこに入るものだと思っていた私たちですが、なぜかボートはその通りの横を素通り。
途中、横に高床式のお土産を売るお店がある通りは通りましたが、結局ボートはスピードを緩めることがないまま、もちろん何も買うことができないまま、はじめの乗り場へ戻ってきてしまいました。
「なんか思っていたのと違う・・・。」
「ボート乗りの人からココナッツアイスとか買えると思っていたのに・・・。」
結局、1回目は1人1000バーツとぼったくられ、さらに水上マーケットの中心部へ行けないという散々な結果になってしまいました。
他の方の記事を読むと、この乗り場からでも中心部へ行けている記事もあるので、この時は偶然混んでいて中心部へは行けなかっただけかもしれません。
ただ、確実に水上マーケットの中心部へ行きたいなら、これから紹介する「本物の乗り場」からボートに乗ることをおすすめします。
本物の乗り場へ行くためリベンジ
1回目は散々な結果になってしまい、落ち込んでいた私ですが、これは何としてもちゃんとした情報をネット上で伝えなくてはいけないと決意。
タイ人の友人に相談して、本物の乗り場の場所を教えてもらいました。
↓こちらが本物の乗り場の場所。
なんのことはない、グーグルマップでダムヌンサドゥアック水上マーケットと調べるとピンが刺さる場所です。
↓こちらが偽物のぼったくり乗り場の場所。
裏で契約しているのか、旧南バスターミナルから出るロットゥーもこのぼったくり乗り場へ着くようです。
売り子のお姉さんにここが正規の乗り場だと言われても、無視して本物の乗り場へ向かいましょう。
「ぼったくり乗り場」から「本物の乗り場」は1kmほどの距離。徒歩でも15分程度なので歩いて移動できます。
2回目のチャレンジでもロットゥーは当たり前のように「ぼったくり乗り場」へ到着。
「そっちに行っても何もない!」という売り子のお姉さんの罵倒にも耳を貸さず、本物の乗り場へ向けて歩き出します。
「ぼったくり乗り場」から「本物の乗り場」へ
ぼったくり乗り場から本物の乗り場へは徒歩で移動。
ぼったくり乗り場を出て、左側へ進みます。
道のりはとにかくまっすぐ行くだけ。
↓1kmほど進むと周りが賑やかになってきてこのような橋が見えます。
↓この橋を渡りきってすぐ左手にこのような看板があるので、ここから入ります。
↓50mほど歩くと本物の乗り場があります。この看板が目印です。
値段は手漕ぎボート150バーツ/1人、モーターボート250バーツ/1人。
手漕ぎボートは所要時間30分、モーターボートは1時間で大きな違いはないとのことでした。
私は手漕ぎボートを選択。
手漕ぎボートとモーターボート両方乗った私としては、手漕ぎボートの方がのんびりしていて、より水上マーケット感が味わえておすすめです。
12時頃でしたが待ち時間はなく、すぐにボートに乗れました。
水上マーケットの様子
12時頃でもこれほどの混み具合。まだまだ活気がありましたよ。
↓念願のココナッツアイスを購入。60バーツ。
プカプカとボートの上で過ごすのんびりとした時間は幸福感いっぱいでした。
お土産屋さんでは断るのに少し心が痛みました。でも、しっかりNoと断って進みましょう。
お土産はここで買うよりもバンコクで買う方がお得。ここで買うのは食べ物くらいでいいと思います。
↓この素敵なカップは2200バーツとのこと。高い・・・。
水上マーケットからミニバスステーションへ
楽しい時間が終わると、バンコクへ帰る時間です。
行きと同じようにロットゥーで帰りますが、水上マーケット近くにはミニバスステーションはないので注意が必要です。
↑これが一番最寄りのミニバスステーションです。水上マーケットから約3km。
タクシーもいないので、バスステーションまで車を呼んでもらいましょう。
↓私は先ほどの橋を越えて、50mほど歩いた右手に見えてくる場所で車を呼んでもらいました。
↓この人に呼んでもらいました。
3km先のミニバスステーションまで50バーツ。
実際に車に乗ってみて、歩ける距離ではないと思いました。
ミニバスステーションからチャトゥチャック ミニバスステーションへ
↑ここが水上マーケットの最寄りのミニバスステーションです。
チャトゥチャック ミニバスステーション行きが120バーツ。
1時間間隔で運行しています。所要時間は1時間半〜2時間。
1つしかない受付でチケットを買って、乗り込みます。
チャトゥチャック ミニバスステーションからBTSモーチット駅へ
チャトゥチャック ミニバスステーションへ着いたら、降りた場所にたくさんタクシーが待機しています。
タクシーでBTSモーチット駅まで向かいましょう。
行きより安く、5分程度で39バーツしかかかりませんでした。
自力で行くべき?それともツアー?
今回、自力で水上マーケットへ行ってみてわかったこともたくさんあるので、自力とツアーのメリットデメリットをまとめてみました。
- とにかく安く行きたい・現地の人とたくさん交流したい・時間に余裕があるという人→自力
- 交渉は苦手・乗り換えとか面倒・時間が限られているので効率的に周りたいという人→ツアー
がおすすめです。
自力のメリット・デメリット
・とにかく安く行ける(一人あたり2000円以内で行ける)
・現地の人と交流できる(色んな所で現地の人に聞くことがある)
・時間がかかる(ミニバスがすぐ来るとは限らない、タクシーをすぐ拾えるとは限らない)
・乗り換えが大変(結構たくさんの乗り換えが必要)
・ある程度の会話力(英語力orタイ語力)が必要
ツアーのメリット・デメリット
・移動が楽(移動手段のことは何も考えなくて良い)
・交渉が必要ない(英語力も必要ない)
・ぼったくられる心配がない
・効率的に周ることができて時間を有効活用できる
・観光に集中できる
・高い
・良い意味でも悪い意味でもハプニングがない
ツアーを利用したいという人にはこのツアーだと、水上マーケットの他にメークロン線路市場や本格的な象乗り体験もできておすすめ↓
参考:本格象乗り&メークロン&水上マーケットツアー
まとめ
以上、ダムヌンサドゥアック水上マーケット自力旅行記でした。
水上マーケット自体はとても面白く、魅力的なスポットだったので、タイへ来たならぜひ訪れて欲しいスポットです。
ただ、公共のミニバスがぼったくり乗り場へ着くなど、自力で行くにはなかなか難易度が高い&タイ観光の闇を感じる場所でもあります。
最後にポイントをまとめます。
- ロットゥーはぼったくり乗り場へ着くので注意。
- ぼったくり乗り場から本物の乗り場へは歩いていけます。
- 本来の価格は1人150バーツ程度。
- 乗り換えが面倒、効率を求める人にはツアーも良いアイディア。
この記事を読んで、ぼったくられて悲しい思いをする人が一人でも減ったら嬉しいです。
では、良い旅を!